上野千鶴子さんの講演会〝超高齢化社会は恵〟

上野千鶴子さんに心酔していた20歳の頃。20年経ってご本人のお話を近所で聞ける日が来るなんて、とても嬉しい時間でした。

気になるトピックのひとつとして、超高齢化社会について。認知症になるのはその人が予防の為の努力しなかったから?

私もどこかでそう思っていた節がありました。

だとしたら認知症のパイオニアである長谷川スケールを開発した長谷川先生の認知症発症についてはどう着地点を見つけるのか?

今その人が、弱者のポジションにあるのは、本人の努力が足りなかったから。そういう考え方はニューリベラリズムと呼ばれていていますが、弱者となった者に対してもっと頑張らなくてはならないという焦燥感と無力感を引き起こしている。

そして社会は暗たんとして出口を見失なう。

誰もが強者や勝者で居続けることは出来ない。超高齢化社会を迎えることで、ピンピンコロリで去ることは叶えられず、最後は弱者となって誰かに助けてもらう。自分や周囲が、人は誰かの助けが必要な存在である事を知る。

それは超高齢化社会を迎えなければ、人々が本当に理解する事は出来なかった。少なくとも日本では。

だから今まさに迎えようとしている超高齢化社会は社会が変わる為の〝恵〟や〝ギフト〟なのだと。

たとえ弱者と言われる認知症や、要介護、障害者になっても安心して生きていける社会こそ、目指すところなのだと上野さんは話していらっしゃった。

大人になったら、お金を稼げないと負けだという価値観やプレッシャーを、子供たちにこれからも受け継がせて行くの?

弱者、強者という構図を作り続けないために、そういうのは私たちの世代で終わりにしてみるのはどうだろう。

確かにお金を使うのは楽しいし必要だ。でもそれが全てではなくその人らしくちゃんと楽しく生きていけるという時代にしていけたらと、思わせてもらえた時間でした。

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